お正月のお年賀に頂いた品の中に、「 秘技 祇園七味 」 なる物がある。西宮市の M 君がくれた幾つかの関西土産の内の一つである。
 中身は名前のとおり七味唐辛子ではあるが、
唐辛子の色が赤では無くなんと黄色い色をしている。
 この黄色の唐辛子は、「 黄金(おうごん)」 という唐辛子の種類で、鷹の爪と呼ばれている赤唐辛子の10倍の辛味成分(日本食品分析センター調べ)を有するそうである。
 七味唐辛子と言えば浅草の 「 やげん堀 」、京都清水の 「 七味屋 」 、長野善光寺の 「 八幡屋礒五郎 」 などが有名であるが、いずれも赤唐辛子を使用している。
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 辛い物好きの拙僧としては、俄然この黄色い唐辛子に興味を持った。
 調べてみると、かなり昔から日本で栽培されていたものらしい。
 江戸中期の奇人学者?で知られる平賀源内が著した 「 番椒譜(ばんしょうふ)」 という図書のなかに、「指上(さしあげ)」 という名前でこの黄色い唐辛子が描かれているという。栽培が他の唐辛子に比べて非常に難しいそうで、自然に栽培農家が減少して行き、現代ではあまり知られない唐辛子になってしまったものと思われる。
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 そこでこの 「 秘技 祇園七味 」 だが、契約農家から買い上げた純国産の 「 黄金(おうごん)」 を100%使って製造しているとのことで、近代の唐辛子(鷹の爪)メーカーが殆ど輸入品に頼っているなかにあって拙僧としては
非常に好感が持てる。
 問題は味や香りだが、残念ながら今の拙僧は昨日のブログに書いたとおり風邪をひいている。依然として喉が痛く鼻が詰まり気味である。味や香りなど判る訳がない。
七味唐辛子の “ 味見 ” をするには最悪の状態だ。
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 でも・・・、舐めてみた。
 山椒の香りを若干感じただけで、あとは辛さしか口に残らなかった。
 体調が戻ったら湯豆腐のタレにでも入れて食してみよう。きっと香り高い良質の七味唐辛子であるに違いない。

 それにしても、商品名にある 「 秘技 」 って文字には色々と連想も期待もさせられるなぁ・・・ (* ̄∇ ̄*)エヘヘ