きょうの暦を読むと、『1875(明治8)年のこの日(2/13)、明治政府が「平民苗字必称義務令(へいみんみょうじひっしょうぎむれい)」なる布告を発し、すべての国民に姓(苗字)を名乗ることを義務附けた。』とあった。
 “あ、そうなんだ” とスルーしそうになったが、拙僧は少々引っ掛かるものを感じた。
 “いくら強権力を誇示した明治政府でも、「義務令」ってのはあまりにも強制的すぎないか?と。
 明治政府が発した布告であっても、通常なら苗字必称令」という程度の表現に止めるはずだ。
 なのに何で「義務令」?

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 で、その背景を調べると実に面白い史実が隠れていた。
 実は明治政府はこの令を布告する5年前に、「平民苗字許可令というものを発していた。
 ところが当時の国民の多くは、
 “
苗字をつけたら苗字に税金を課せられるのではないか?”
 と政府を疑い、なかなか苗字を名乗ろうとしなかったとか。
 そこで明治政府は
やむなく
義務化を断行したということだそうである。

 政府としては戸籍を整備して速やかに “近代国家建設” を推進しようとしたのだろうが、なかなか本意が国民に伝わらなかったようだ。

 ふ~ん、なるほど。
 歴史の裏話って、
けっこう面白いね。 (゚∀゚)アヒャヒャ 

 でもまさか、今後課税はされないよね? (((( ;゚д゚)))