日本酒のグレード(特定名称)を区分する際の一つの数値基準として、“精米歩合” の数値が使用される。
 その区分は下の表のとおりである。
 なお、この表には入っていない(特定名称酒ではない) “普通酒” の精米歩合は、73~75%だと言われている。

キャプチャ
 この精米歩合とは精米後の米粒の残存量を表していて、例えば 60%と表示されていれば、一粒のお米を 40%削り、残った “一粒が 60%のお米だけ” で造られたお酒と言うことである。
 表を御覧に成ってお判りのとおり、精米歩合が小さいほどお酒のグレードが高くなっているが、これは当然のことで、たとえば純米大吟醸の場合は、米粒(酒米)の半分(50%)以上を削って捨ててしまっているので、その分多量のお米が必要となる。よって、手間も材料も多く掛りコストが高くつくので、売価も高くなると言うことだ。
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【 精米歩合23%の 「得月」 朝日酒造:新潟県長岡市 】

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【 得月の精米後の酒米 】

 しかし、価格が高いばかりで、美味くないお酒なら消費者は買わない。
 では何で精米歩合が低いお酒ほど消費者が好むのか?というと、
 米粒の外側を削って捨てた分だけ、お酒になったときの “雑味” が減少し、 更に “吟醸香” という、リンゴやメロンの甘い香に似た、日本酒独特のフルーティーな香りが醸される。
 ようするに、雑味が少なくフルーティーなお酒=呑みやすいお酒=消費者が好むお酒、が出来上がると言うことである。
獺祭 磨き その先へ
【 精米歩合22%以下 (だと思われる)「獺祭 磨き その先へ」 旭酒造:山口県岩国市 】

 特定名称酒の最高位のお酒は純米大吟醸で、その精米歩合は “50%以下” と成っている。
 では、“以下” とあるが、現在造られているお酒の最小精米歩合は “一体何%くらいか?” と言うと、
 実に驚きだが、ナント 8%だ。[*「伯楽星 Unite 311 Super7」 宮城県大崎市 7%精米は、一度だけ 500本作られただけで、しかも非売品だった。]
 現在販売されている “一桁精米” のお酒は次のとおり(落しがあったらm(__)m)。
「亀の甲 寿亀 神韻」 兵庫県姫路市 9%精米
「楯野川 純米大吟醸 極限」 山形県酒田市 8%精米
「来福 純米大吟醸 超精米」 茨城県筑西市 8%精米
「伯楽星 残響」 宮城県大崎市 8%精米

 以前、知人と二人で獺祭 磨き その先へ(過去記事にリンク)と言うお酒を呑んだ。
 このお酒の名前から推察して、精米歩合は “22%以下” だと思われ(詳細は不明)、このお酒が拙僧が呑んだ最小精米歩合のお酒だった。
 そして昨日、知人宅に 「楯野川 純米大吟醸 極限 (山形県酒田市 8%精米)」 が、
 そして雲水庵に 「来福 純米大吟醸 超精米(茨城県筑西市 8%精米)」 が届いた。
来福超精米8%
【 精米歩合8%の 「来福」 と精米後の酒米。来福酒造:茨城県筑西市 】

 さてと・・・、 
 二人でいつ呑もうか? 
 お味はどうだろう? 
 でもなぁ・・・精米歩合が小さければ、 
 必ず美味いって訳じゃないからなぁ・・・、 

 味の嗜好は人皆異なる。 
 だから良い。