以前、拙家の和室の軒に吊るしてあった南部鉄器の風鈴
 昨日愚妻が雲水庵に持ってきた。
 見れば泥だらけ錆びだらけ
 吊るしてあったフックが壊れて落下し、そのまま長い間 “雨ざらし日ざらし” 状態で腐食したのだろう。

 この風鈴は愚妻が、 40年ほど前の独身時代に買ったもの。
 泥だらけ錆びだらけ状態の今の風鈴を見て、急に “もったいなく” 思ったのか? はたまた “可哀想” に思ったのか? 雲水庵に持って来て綺麗に洗い出した。
 風鈴を洗い終わった愚妻が紐や短冊を応急に施し、乾燥を兼ねて物干し竿に風鈴を吊り下げておいた。

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【 かなり腐食が進んでいるので、防錆剤を塗布しようと思っている。】

 そして一夜明けた今朝、 
 ときおり、その風鈴の涼しげな音が拙僧の耳に。 
 さすが南部鉄器! 日本の伝統工芸品!! 

 音は少しも、 
 錆びてはいなかった。