お祝い事を行う場合、“仏滅” を避ける習慣がいまだに根強い。
 ご存知のように、この “仏滅” は 「六曜(ろくよう:大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅)」 という歴注で、“仏滅” 以外にも 結婚式は大安がよい」 とか、葬式は友引を避ける」 などと、主に冠婚葬祭などの儀式と結びついる。
 拙僧自身は気にしていないが、周囲の人たちの多くがこの 「六曜」 を気にしていることから、拙僧も周囲に従い、(予定の)日の変更を余儀なくされることがしばしばある。

2017-9
【 BS11のカレンダー(フリー素材)に旧暦を追記。これによると、きょうは “先勝” である。】

 では、この 「六曜」 とは “どのように決められているか” ご存じだろうか?
 知ってしまうと、
 「なんだ、そんなものなのか」 と、「六曜」 に関する “観念” が少々変わるのではないか?と思うのだが・・・。

 実は 「六曜」 は、ある算式によって決められている。
 その算式とは、
 『(月+日)÷ 6 =? と余りというもの。
 ただし、(月+日) を旧暦に置き換えて計算をし、余ったNの値で 「六曜」 が決まるのである。
 Nの値と 「六曜」 の関係は、
キャプチャ
 と決められている。

 例えばきょう2017年9月15日は、旧暦では7月25日
 よって、(7+25)÷6=5余り2(N)となり、
 ∴ 余り2は、“先勝” 
 ということに。
 
 もうお判りのように、「六曜」 の決定過程には “縁起” という概念は存在していないのである。
 この 「六曜の仕組み」 を知ると、“それ程に気にすることも無いジャン” と思いませんか?

 予定は 「六曜」 に振り回されることなく、 
 都合の良い日に行うのが一番良い! ただし、 

 “周囲に妄信者が居なければ” ではあるが。