今年の “72候” では、きょう(3/16)から3月20日までの五日間を、
 「菜虫蝶と化す (なむし ちょう と かす) 」 季節としている。

 生憎今日の当地は “雨” だが、最近では晴れた日には既に蝶の姿を見る日もある。
 つい一週間ほど前、愚妻と花壇の草取りをしているときに “やまとしじみ蝶” が舞って来た。
 体長わずか1cm程の可愛いらしい、みなさんお馴染みの蝶だ。
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【 やまとしじみ蝶 】

 「オイ愚妻~(実際は愚妻の名を)、蝶々が舞って来たぞ!
 「ホントだ、この頃暖かいもんねぇ・・・」

 “
菜虫蝶と化す季節” かぁ・・・。
 昔の人は蝶のことを “夢虫” とか “夢見鳥” とか呼んでいた。

 自分は “人” なのか?
 それとも蝶が “人に成った夢をみている” のか?
 “胡蝶の夢” の説話を思い出す。

 “蝶” と言い、“桜” と言い、“霞(かすみ)” と言い、 
 とかく春は、
夢と “うつつ” の “はざま” に  

 人を誘い込む。