きょうは “八十八夜”
 “八十八夜” は、暦のなかの「雑節」と言われるものの一つで、立春から数えて88日目のことをいう。
 また、『 ♫夏も近づく八十八夜♪ 』 と小学校唱歌 「茶摘み」 に歌われているように、“新茶摘み” の頃でもある。

 ところで新茶と言えば、最近新茶に関する面白い話を聞いた。
 あるお茶屋さんに苦情の電話が入ったそうだ。
 『 お宅のお茶(新茶)を入れたら、ホコリが浮いている! (`ε´)ぶーぶー 』 というクレーム電話が。
 たしかにお茶を入れたときに、お茶の湯面にホコリや白いケバのようなものが浮くことがある。
 あまり目立たないが、光線の具合ではかなり大量のケバが浮いているようにみえる場合もある。

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【 ドンピシャの光線角度から撮ったので、少々モウジが強烈に写っちゃいました。 】

 しかしこれはホコリやケバなどでは無く、「毛茸(もうじ)」 と呼ばれるもので、“若い新芽の裏側にある産毛” がその正体なのだ。
 なので、貴重な新芽を摘んでソッコーで加工して出来上がった高級茶であることの証拠でもあるのだが・・・、

 そのクレーマーさんに、お店の方が毛茸のことを詳細に説明したが、あまり納得した様子では無かったとのこと。 。゜(´Д`)゜。

 拙僧は “お茶どころ” に生まれ育っているので、幼い頃からこの毛茸のことは良く知っていて気にはならなかったが、初めて毛茸の浮くお茶を見た人はホコリだと思うかも?

 ペットボトルのお茶にホコリのようなものが浮いていたら、 
 それは多分 「ホコリ」 です。 
 でも、“お茶どころ” の高級茶を入れて浮くのは、 

 ホコリではなく、
毛茸という名の  
 “誇り” です。 m(__)m