当地では躑躅(つつじ)が見頃を迎えている。
 今朝、玄関先に出て辺りの景色を見回していると、お隣のご主人も拙僧と同じように外に出てきた。
 お互い同時発声の “おはようございます” を交わすと、ご主人は拙僧に、
 「うちの躑躅が今朝、ほぼ満開状態になったよ。ところでうちの躑躅、チョット変わっているのに気がついていた⤴?」 と訊いてきた。
 拙僧が 「斑入り(ふいり)の白い躑躅と赤の躑躅の混植ってこと⤴?」 と返すと、
 「それがね、自分も不思議なんだけど、これは混植じゃなくて一本の木なんだよ」 と。

躑躅1
【 赤と、白(薄ピンク)に斑入りの二種類の花が 】

 “まさかそんなこと・・・?” と拙僧は疑いながらお隣の庭に行き、その躑躅を根元から確認した。
 すると確かに一本の木である。
 ところが全体の樹姿を見ると、上の画像のように斑入り(ふいり)の白い花と、一般的な赤い花の二種類の花をつけている。

 拙僧は、 “となると接木だな” と思い、ご主人に確かめるとご主人は 「接木ではない」 と言う。
 そこで拙僧が、赤い花の枝を幹の方へ辿って見て行くと、“若しかしたらこれが接木の痕なのでは?” とも思えるコブのようなものがあった。
 そしてそのコブの直前(主幹側)で枝分かれしていて、主幹側の各枝には斑入り(ふいり)の白い花が、コブから先(外側)の全ての枝には赤い花がついていた。
 “やっぱり、あのコブが接木の痕なんだろうな?” と思ったが、拙僧は黙していた。
 多分、ご主人がこの躑躅の苗木を購入した時点で、既に “継いで” あったのだろう。

躑躅2
【 拙僧が気になった、接木の痕跡?らしきコブ 】

 ということで、拙僧は拙僧なりの結論を出したつもりだったのだが・・・、
 念の為に専門家に問い合わせてみた。
 すると・・・、

 『 “接木してなくても” そのようなこと(木)は “有り得ない” ことではない』 とのこと。
 更にその専門家によると、同じツツジ属の “サツキ” では昔からそのような木がたまに出現していて、最近では躑躅とサツキの “種間交雑” が進んできているので、今回(お隣)のような躑躅が出現することは “有り得ない” ことでは無いとのことだった。
躑躅3
【 この花もその木の中の一つ、他の花とは変わっていてクォーター? 】

 ふ~ん、そうなのか・・・、あの躑躅が “稀” なものだと断定し、 
 花が終わったら枝を貰って “クローン” を増殖させよう。 

 そして数年後には、拙僧に大金が。 ( ̄ー ̄)ニヤリッ