『 メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。』
 皆さんご存知の 『走れメロス (太宰治) 』 の一節である。
 この物語は、『 メロスは激怒した。』 ところから始まる三日間の出来事を物語にしたものだが、この三日間の出来事を、逐一 “正確な時間経過” に沿って “今、メロスは何をしているか” を知らせてくれるアプリ 「実時間小説 走れメロス(無料)」 が面白い。

 インストール段階ではタイトルと著者名しか表示されないが、時間が経ち、19時になると、
 『 メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を除かなければならぬと決意した。』 と通知が来る。そこでアプリを開くと、国王の暴政を聞いたメロスが 『 呆れた王だ。生かして置けぬ』 と憤るところまでが読める。
キャプチャ1

 以降、20時:メロスが王と約束
 22時セリヌンティウスが人質として縄につながれる。
 翌朝9時:徹夜で帰宅したメロスが妹の結婚式の支度をしたのち寝入ってしまった。
 と通知と物語が進行して行く。
 物語の背景(時間軸)と現実の時刻がリンクしているので現実感があってかなり楽しい。

 面白いアプリだなぁ~、  
 次はもう少し長い時間をかけた物語が良いね。  


 『親子二代で三国志!』 なんてどう? (≡ω≡.)