夕方になり、それまで吹いていた風が静まった。これなら “雲水炉” に火を入れても火災の心配は無い。炉に掛けてある防水用のシートとフタを外して火を入れた。
『 炉ばた“雲水” 』の開店である。陽が沈み、刻一刻と黒く塗りつぶされていく辺りの景色とは反対に、燃える炭と、その炭火に照らされた炉の内壁とが作る “鈍い赤の空間” だけが綺麗さを増していく。
炉が温められて周囲に熱を発しだした。網に手羽先やソーセージなどを乗せて焼き始める。そろそろ友だちを呼ぶとしよう。拙僧と長男に、近所の友人3人が加わって “炉端談義” が始まった。
酔いが手伝い次々に話題が変わる。拙僧たちの年齢になると “今だから喋っちゃう若い頃の話” が多い。大抵この手の coming-out話は傑作が多いのだが、差し障りがあるので残念ではあるが内容は非公開とする。
PM10:00に閉店したが、閉店して屋内に戻って気がついた。自分の手、髪、衣服、鼻の中、身体全体に燻製の匂いが移ってしまった。お風呂に入って身体の匂いは落ちたが、鼻の中に着いた匂いまでは落とせない。よ~し、こうなったら次は全員 “鼻栓” をつけて、 “シンクロナイズド・バーベキュー” だ。
『 炉ばた“雲水” 』の開店である。陽が沈み、刻一刻と黒く塗りつぶされていく辺りの景色とは反対に、燃える炭と、その炭火に照らされた炉の内壁とが作る “鈍い赤の空間” だけが綺麗さを増していく。
炉が温められて周囲に熱を発しだした。網に手羽先やソーセージなどを乗せて焼き始める。そろそろ友だちを呼ぶとしよう。拙僧と長男に、近所の友人3人が加わって “炉端談義” が始まった。
酔いが手伝い次々に話題が変わる。拙僧たちの年齢になると “今だから喋っちゃう若い頃の話” が多い。大抵この手の coming-out話は傑作が多いのだが、差し障りがあるので残念ではあるが内容は非公開とする。
PM10:00に閉店したが、閉店して屋内に戻って気がついた。自分の手、髪、衣服、鼻の中、身体全体に燻製の匂いが移ってしまった。お風呂に入って身体の匂いは落ちたが、鼻の中に着いた匂いまでは落とせない。よ~し、こうなったら次は全員 “鼻栓” をつけて、 “シンクロナイズド・バーベキュー” だ。