5日の日曜日、掛川市からの帰り道で見た “かかし連” がずっと気に成っていた。 “連” と表現したとおり1体や2体ではなく、20体近くあったように記憶していた。 “気” に成っていた理由はその数の多さだけではなく、全てが道路沿いに、しかも道路を通る人や車の方を向いて立っているのである。 “かかし”本来の目的からすれば、その数も、設置場所も、向きも、 “何か違うのでは?” と思ってしまったのだ。
いつもであれば、あとで気に成ったらすぐに車を走らせて確認に行くのだが、夏の疲れで参ってしまっていた最近の拙僧にはその気力が無かった。
その後毎日 “近々にもう一度見に行こう” と思っていたところ、昨日・今日と気温が下がり、ずいぶん凌ぎやすくなったので確認に行くことにした。
その場所は、磐田市の外れで袋井市との境界に近く、拙宅から車で15分程の所にある。気温が下がった夕方にその場所まで行ってみた。
現地に着いたのがPM5:45頃だった。近くの農道に車を止め、 “かかし連” の所まで歩いて行ったのだが、 “かかし連” が立っている本道の交通量の多さに驚いた。歩いていて怖さを感じるほどの交通量である。
数えると “かかし” は19体あり、それ以外に “のぼり旗” が数基立っている。のぼり旗の中に「交通安全」を訴えるものが一本だけあったが、それ以外の旗は「地区名(ただし、ココとは違う地区)」をPRする内容だ。
しばらく考えたが設置者の意図が解らない。 “かかし” としての目的なら、田面に点在させる筈だ。 “何かのPR” が目的だとすれば、そのメッセージが伝わらない。
ただ一つ画像でも解るように、道路を行き交う人や車に何かを呼びかけている様に設置されていることは確かである。
【かかし】
山田の中の一本足のかかし
天気のよいのにみの笠着けて
朝から晩までただ立ちどおし
歩けないのか山田のかかし
山田の中の一本足のかかし
弓矢でおどしてリキんで居れど
山では烏がカアカと笑う
耳が無いのか山田のかかし